ロシア「国営」メディアの福島県山火事報道に批判噴出

ロシア政府系メディア「ロシアの今日」傘下の通信社「スプートニク」が今月5日、「7日めも燃え盛る福島山林火災 放射能拡散の危険性はありうる」と題した記事を日本向けに配信しました。

記事では福島県浪江町の国有林で発生した山火事の消火作業について報じたのち、ウクライナ・チェルノブイリで発生した火災の消火作業にあたったとされる消防士のコメントを掲載していますが、添えられたアイキャッチ画像の火災写真が、この火災と無関係である昨年2016年5月発生のカナダの森林火災をロイター通信が撮影したものであるとして日本のネットユーザーから批判が殺到しています。

記事は6日の早朝に更新され、アイキャッチ画像はAP通信提供の福島第一原子力発電所を撮影した写真に差し替えられていますが、同通信社の公式Twitterアカウントに問題の写真を添えて投稿されたツイートは、6日午後2時時点で削除されていません。

ロシア情勢に詳しい小泉悠・未来工学研究所客員研究員はスプートニクについて「国営放送」であるとコメントしています。