企業公式Twitter、誹謗中傷専門アカウントに擦り寄る!問われる「公式アカウント」の運営姿勢

レキッドベンキーザー・ジャパンが展開する薬用石鹸ブランド「ミューズ」の公式Twitterアカウントが、誹謗中傷専門Twitterアカウント「奴〜wwwwwbot」(以下、「奴」)の凍結(Twitterルールに違反するなどしてアカウントが使えなくなること)が解除されたことについて「安心」した旨を呟き、「奴」に媚態を示しました。


当該ツイート

「奴」は2012年からアカウントを運営し、不憫な人々や社会的弱者を誹謗中傷するツイートを行っていますが、共感する人々の支持を集め、現時点で32万人を超えるフォロワーを擁しています。アカウントが今日2月8日に凍結されたものの、即日凍結が解除されました。

「奴」の凍結とその解除はTwitter上で「トレンド」となるほどの注目を浴びましたが、凍結が解除されたことを受けて、「薬用せっけんミューズ」公式アカウントが「(botさんが凍結解除されて安心奴〜)」と「奴」の口振りを真似て「安心」した旨を呟きました。

「ミューズ」公式アカウントが一般ユーザーの動きについて意見を表することは極めて異例のことで、「溺愛」であるなどとして非難を受けています。

企業などの公式アカウントが事業と無関係なことを呟いたり、他のユーザーと交流することは、今となっては珍しいことではありません。むしろ一方的な宣伝は嫌われるとされ、問い合わせなどへ親身に対応したり、事業と関係の薄いリプライにも応じたりすることが求められるようになっています。しかし多数の人々に対する罵倒がメインコンテンツである「奴」に対しておもねるような行為は非難されてしかるべきでしょう。

インターネット上でのカスタマーとの交流をどこまでに止めておくかの見極めが、今後の企業公式アカウント運営において極めて重要になっていくのではないでしょうか。




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