朝鮮の人気楽曲「コンギョッチョンニダ」、JOYSOUNDから削除

朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の人気楽曲で、11月5日から株式会社エクシングのカラオケ「JOYSOUND」で配信されていた「コンギョッチョンニダ」(日本名:攻撃の勢いで)が、きょう同サービスから著作権侵害の可能性があるとして削除されていたことが分かりました。

「コンギョッチョンニダ」は、2010年に朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」に発表された歌謡曲です。勇猛な歌詞と、日本のヒーロー物の主題歌を思わせるメロディが特徴で、朝鮮国内のみならず日本においても朝鮮音楽愛好家などから高い評価を受けています。

この曲は、2014年頃から日本のファンによって再三にわたり入曲申請がされていたとのことです。このほど、自作楽曲などを同サービスで配信できる「うたスキ ミュージックポスト」から入曲申請されていましたが、今月5日、同社サイトにて配信が発表されました。

入曲を申請したTwitterユーザーのツイート(つぶやき)によると、きょう12時に同社から著作権侵害の可能性があるとして楽曲を削除することが通告されたということです。今月5日の楽曲配信の発表は愛好家から喜びをもって迎えられていただけに、楽曲削除処置に対してはネット上で不満の声が上がっています。

朝鮮などのベルヌ条約に加盟する未承認国家の著作物は我が国では著作権保護の対象とならず、日本国内では原則パブリック・ドメイン(公有)として扱われます。このため、今回のエクシングによる処置の正当性に疑問が持たれています。

入曲申請をした人物は、同社に対して再配信を求めているとのことです。