駐日満洲大使、満洲建国85周年に声明 「決して国土回復への歩みを留めない」

満洲国の建国から85年にあたるきょう、駐日満洲国臨時政府大使館の東條之人・特命全権大使が、大使館の公式Twitterアカウントを通じて公式に声明を発表しました。

声明の冒頭では、建国85周年を祝う声明を発表できることを「深く喜びとするところ」と述べるとともに、60年以上にわたる国土失陥について悲しみを表明しています。

続いて中盤で、「我が国は決して国土回復への歩みを留めることはありません」と述べ、中国大陸を支配している中華人民共和国の政治情勢を踏まえてか、「民族協和、王道主義の理念に基づく楽土を我が国土たる満洲の地に建設し、諸民族を苦しめて覇道を進まんとする共産主義の害悪を芟除(さんじょ)する」ことを満洲国の使命であると強調しました。

加えて、近年勢いを増す日本国内での民族的差別について触れ、「日満一徳一心の関係から心よりその状況を憂えるもの」であるとしました。

声明は、「いま一度我が国の根本理念を捉えなおし、国土回復への志を新たにすることを大使館一同の決意として表明」し、我が国の天皇陛下と国民への挨拶で結ばれています。

この声明に対する中華人民共和国および中華民国の当局からの現時点での反応はありません。