なぜ大麻は違法であるのか

yukkeyukke

こんにちは。 ライターのゆっけ(@Hello1stContact)です。

今回は最近耳にすることが増えてきたある問題について記事を書いてみようと思います。

 

薬物関連のニュース多すぎない?

この記事を書こうと思ったきっかけですが、最近薬物関連のニュース多すぎませんか?ということから。

私の記憶では清原容疑者の逮捕、女優の益戸育江容疑者逮捕など。

今、記事を編集している最中にもCHAGE and ASKAのASKAこと宮崎重明元被告が執行猶予中に覚せい剤を再び使用したとして逮捕されるとの情報が入ってきました。

最近では私の地元、長野県でも大麻を使ったコミュニティーを形成していたとして男女合わせて22名が逮捕されています。

しかし、悪いイメージが強い”薬物”問題ですが医療用大麻も話題になりました。

逮捕されるほど危険な薬物である大麻を医療用に使用できるのかと疑問に思った人も少なくはないでしょう。

そこで今回は薬物の中の大麻にターゲットを絞り、少し調べてみることにしました。

 

大麻は本当に危険か?

私は中学でも高校でも大麻は覚せい剤やコカイン、シンナーなどと一緒にとても危険なものだと教えられてきました。

私自身も同じ考えでしたが、いざネットで調べてみると大麻には依存性が少ないといった記事が多く見つかります。

同じ内容が書かれている記事の共通点としては

  • 依存性に関してはアルコール・タバコより低く、耐性が上がる率もかなり低い
  • 致死量が極端に多いため、致死量相当の大麻を一気に吸引する事は物理上不可能
  • 大麻の吸引が直積的原因で死亡した例はゼロ

などが多く書かれていました。

 

なぜアルコールやタバコは合法で大麻は違法なのか

調べていくと日本で大麻が法的に規制されることとなったのは敗戦直後のポツダム命令であることがわかります。

つまり、アメリカが日本に命令したということです。

これにより大麻が麻薬と定義され栽培や所持が全面的に禁止されました。

しかし、日本において大麻は繊維素材や薬として日常生活に取り入れられており、ごく普通に栽培されていました。

そこで、当時の農林省が中心となってアメリカと交渉し、大麻をその他の麻薬規制から独立させた「大麻取締規則法」を制定、栽培に関する免許制などが採用されました。

アメリカが大麻を禁止させたかった理由も単純でアメリカで合成繊維や化学薬品産業を成長させたかったからです。

日本だけでなくまた、アメリカも大麻を繊維素材や薬品として一般的に使用していました。

しかし、科学技術の発達により石油や石炭を原料とする合成繊維や化学的に精製された薬品が登場し、大麻にとって代わられるようになってしまいます。

こうした変化を決定的にしたのは、1937年に制定されたマリファナ課税法です。

マリファナ課税法とは事実上すべての大麻の使用を禁止する法律で、1937年にアメリカで成立しました。

これは大麻の害から身を守ろうといった法律ではなく、大麻製品についての法律です。

大麻を禁止することで林業と合成繊維業界を活性化するために制定された法律で、税金を取ることで特定の産業界に利益をもたらそうとしたのです。

大麻に税金をかけることで、大麻製品の価格が上昇し、製紙原料が、大麻から木材に移り、繊維原料が、大麻から合成繊維に移ることで、製材業者や合成会社が設備投資を行うようになり、その結果経済が活性化するだろうと言う政府の実験だったそうです。

こうして政府と経済界の暗黙の合意の元で作られた法律により大麻製品は窮地に立たされることになります。

この時点ではまだ大麻を”麻薬”として規制しようとはされていません。

しかし、情報操作や法の運用により変化が現れます。

その後、このマリファナ課税法が、別の法律にうまく書き換えられてしまった。それは、当時、メキシコ国境の町でマリファナが吸われていることを、新聞社が、マリファナと言う魅惑的ではあるが危険な新しい麻薬が吸われているのは、問題であると書き立てたからである。予算カットの問題を抱えていた連邦麻薬局は、人種差別の傾向にあった世論を背景に大麻と言う植物とそれを使用している者を悪者にすることで、この機会をすばやくとらえた。彼らは、こっそりとマリファナと言う言葉をCannabis saliva(大麻)と言う言葉に置き換えて、マリファナの使用を禁止する法案を議会に提出し、いくらかの抵抗にあったが、策略を巡らして大麻取締法を通してしまった。

当時アメリカ人は、マリファナとカンナビス(大麻)の違いを知っていたから、主要な経済人は、この法律には、関係ない大麻も含まれている、政府の監視の基に偉大な産業を潰すことである。これは弾圧を意味するとこの法律を非難した(9)。アメリカの医療団体も、この法律に反対した。彼らは、「この法律が2年間の間いかなる医療関係者にも公開されず秘密裏に準備され、我々が、この法律を見るまで、医薬品に対するこの法律の影響を確認できた者は誰もいない。マリファナは、麻薬ではなく、大麻を表す俗語である。マリファナには、麻薬のような習慣性はない。この法案の目的は、大麻の一般的な使用を制限するだけでなく、その医療での使用も制限してしまう。将来大麻の成分から有効な物質が発見されても大衆がその利益を享受することを奪い事になる」と議会に主張した。

この主張は、事実となった。 法律が施行されてからは、官僚主義的に大麻の取締が行われた。大麻樹脂を処方した医師や大麻を研究した科学者も犯罪人として取り扱われるようになった。大麻樹脂を使用していた病人や処方していた医者もマリファナを吸っていた人と一緒に刑務所に入れられた。数世紀に渡る大麻の研究成果も捨て去られてしまった。ある著名な新聞は、ごく僅かな研究者が、大麻の害はほとんどなく、むしろその薬効は、人々に取って有益であると言っていることが大麻の害を広めていると言うヒステリックな記事を書いた。

マリファナの歴史

 

1933年になると、1919年から10年以上にわたって続いてきた禁酒法が廃止されて、それまで法の執行に携わってきた役人や警察が自らの職業の維持のために新たな禁止対象を必要としていました。

こうした産業界と役人の思惑が大麻を禁止することで手を握らせました。

禁止の謀略は2年間にわたって秘密裏に行われ、カナビス(大麻)やヘンプという広く知られた言葉を避けてあえてマリファナという当時は馴染のない用語を採用して弾圧体制を整えました。

19世紀末ころからは、医薬品として大麻は処方されてきましたが、マリファナが大麻のことだとは法案審議の直前まであえて明らかにされず、医師会ですらそのことを知らなかったといいます。

つまり、大麻を禁止させたかったので大麻を”マリファナ”という当時聞き慣れない言葉に置き換えて表現して騙して法案を採決させたということです。

その法案の根拠は、「マリファナを吸うとキチガイになる」 という全く根拠のない口実だったそうです。

当時嗜好品としてマリファナを吸っているのがほとんど黒人やラテン系の人だったこともあり、人種差別的な要素も加わって歪められた印象操作が盛んに行われ政治的な基盤を固めました。

その後、アメリカの経済発展にともなって大麻の禁止は世界中に輸出されることになったので日本にやってきた、ということです。

こうして「大麻は危険な薬物である」という認識が広がり、麻薬の一種として法的に規制されるようになったというわけです。

 

いままでの内容をひとことにまとめると

  1. 合成繊維や化学薬品産業を成長させたかったのでアメリカで大麻が禁止される
  2. 禁酒法が廃止されたため新たな禁止対象を求めていた警察は大麻を危険な薬物であるとして禁止する
  3. その後、アメリカの経済発展にともなって大麻の禁止は世界中に輸出されることになった。

はじめは産業を成長させるために大麻を禁止したはずが、警察の職業維持のために危険な薬物として禁止されてしまいました。

だからといって今から嗜好品として販売を再開するというのはおかしいですが、医療用大麻についてはこの歴史的背景を知ったうえで考え直さなければならないと私は考えます。