松本人志の「変な顔」ツイートに批判広がる 容貌差別「ルッキズム」とは?

ダウンタウンの松本人志 (54) が今月30日に投稿したツイートが物議を醸している。

松本は「走行中の車からタバコをポイ捨てしている奴を発見!追い越しがてら顔を見てやった!変な顔!こういう奴は決まって変な顔!」と投稿。このツイートにはファンからの共感する反応も多く集まったが、 同時に「顔の事言うのは酷い」「さも容姿が全てみたいな言い方しやがって」「悪さする人は変な顔なの?」などと批判的な声が上がった。

松本の投稿へのリプライ (返信) には「ばかか」といった暴言や、「タバコ吸わない僕はイケメンですね」のように発言を皮肉るコメントも寄せられている。

じわじわと波紋を広げている松本の投稿は、「ルッキズム」とよばれる差別意識に基づくもので、れっきとしたヘイトスピーチの一種だ。

ルッキズムとは「外見に基づく差別・偏見」という意味とされ、英語圏で1970年代に生まれた概念である。近年ヨーロッパでは、ルッキズムはレイシズム (人種主義) やセクシズム (性差別) と同様に厳しい目が注がれている。

松本のツイートは、ルッキズム的差別感情を背景に、マナーの悪い喫煙者と「変な顔」を結びつけて容貌差別を扇動する深刻なヘイト発言である。

テレビ番組では「大御所」の扱いを受け、Twitterでも約500万人と全国二位のフォロワー (購読者) 数を誇るトップ級の有名人から信じられない発言が飛び出た。松本は投稿から5時間が経過した30日18時時点でも弁明や訂正をしておらず、非難の声は当分続きそうだ。